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考古学実習第二日

  考古学実習の二日目が無事に終わりました。実習の現場となる小衣斐大隆寺遺跡は、宿舎から車で10分もかかりません。過去に川原寺式軒丸瓦が発見されていて、美濃を代表する古代寺院跡のひとつですが、伽藍中心部には工場が建っています。工場入り口には、大きな塔心礎が移設されていて、堂宇の偉容を偲ばせています。

 発掘調査は工場の北東側にあたるところでおこなっています。今日は、2m×25mの調査区を設定し、重機で表土を除去したあと、調査区の壁面や包含層正面のクリーニングをおこなったところで作業終了となりました。

 ところで、今日は、朝は寒かったのですが、雲一つない快晴で、昼を過ぎた頃にはすっかり暖かくなり、上着を脱がなければ暑いくらいのいい天気となりました。おかげさまで、参加者一同、元気に過ごしています。しかし、明日の後半から天候がまた怪しくなってきそうで、天気予報から目が離せません。

 今年は、宿舎からネットにもつないでブログの書き込みもできますし、昨年末から使い始めたスマートフォン(ガラパゴス)がとても便利で、現場でも何かと大いに役に立っています(K)。

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考古学実習開始

 今日から、21日までの予定で、岐阜県の大野町で考古学実習が始まりました。昨日来の雪で道中が心配されましたが、一同、なんとか無事に宿舎に入ることができました。小衣斐大隆寺遺跡の発掘調査班(実習組)も上磯古墳群の探査チームも、明日からの現場作業の準備を終え、一息をついているところです。

 今年はイーモバイルで宿舎からネットにつなぐことができましたので、余裕があればこちらの状況を報告することにします(K)。

迎春探査

毎年恒例?の迎春探査です。

昨年に引き続き、天理市教育委員会の依頼を受けて、オオヤマト古墳群の北端に位置するノムギ古墳の探査を行いました。
天理市教育委員会では2月に発掘調査を計画しており、その事前の探査です。

探査を行った地点は、前方部南側部分。昨年はレーダー探査だけでしたが、今回は電気探査も行いました。
今回の探査は「文化財探査」の授業も兼ねていて、岸田徹先生の指導のもと、14人の学生が参加しました。

あいにくとても寒くあられ混じりの雨にも見舞われましたが、悪天候など何のその、みんなとっても元気に田んぼの中を歩き回っていました。

今日、採取したデータの解析は明日行います。結果が楽しみです。(O)

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  奥の高まりがノムギ古墳の前方部

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  レーダー探査:地面に向けてレーダー波を発してエコーをとらえます

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  電気探査:地面に電極をたくさん突き刺して各地点の電気抵抗を測って違いを求めます


考古学実習、遺構実測、掘立柱建物

  今日はひざしが強く、また蒸し暑い天気となっています。4限目の考古学実習は、「遺構実測」がテーマでしたが、図書館前の植え込みにある藤棚とその横の大きな礎石を教材にして実習をおこないました。大きな礎石は、柱をのせる部分が円形に加工されていて、どこかの古代寺院から運ばれてきたものだと思いますが、由来がわかりません。

  藤棚には6本の柱があり、「掘立柱建物」になっています。これが遺跡になった場合には小さな柱穴が左右に3個ずつ並ぶ形になり、梁間1間、桁行2間の建物として認識されることになるのでしょうか。上部構造がわからなくなりますので、「藤棚」ではなく、「不明建物」として扱われるかもしれません。

  先週の実習で、これらを囲むように、トランシットを使って杭打ちをおこない、10m×5mの長方形の四隅に基準杭を設置しましたので、今日はその杭を基準にして、藤棚の6本の柱と礎石の平面図(プラン)を20分の1の縮尺で実測するというのが課題です。

  手順としては、まず、基準杭の上の釘に水糸を固定して、杭の間に水糸を張り、基準の直線を作ります。その水糸に沿わせてエスロンテープを固定して長さの基準を設定すれば、ひとまず準備は完了です。あとは、二人一組になって、コンベックスで測る人、画板に固定した方眼紙に測点を記録をしてゆく人という形で手分けをして、図面を作成してゆきます。

 はじめのうちは、20分の1の縮尺の感覚をつかむのが難しいと思いますが、慣れていってもらうしかありません。頭で数字を計算すると間違えてしまいやすく、方眼紙の目盛りを感覚的に読み取るコツをつかんでしまうことです。

 礎石については、さらに水糸やチョークを利用して、1mメッシュの割り付けをおこなっておくと、作業がより簡単になりますし、誤差も少なくなります。そのメッシュにあたる枠を方眼紙に20分の1でマークしておき、メッシュを利用して要所を測りながらスケッチをするように書いてゆきます。高低差のある場合は、垂球(ブラリ)を利用して斜距離にならないように気をつけます。

 このようなワークフローは、これまで、発掘調査の図面作成の基本的な手順でしたが、今は、すっかりデジタル化が進み、トータルステーションで3次元的な実測をおこなう方法も普及をしています。しかし、一方で、今回の実習でおこなったようなオフセット測量の方法も、やはり現場では使われていますから、その方法をまず身につけたうえで、新たな方法も合わせて学んでいってもらいたいと思っています。

  今日は、実測作業が途中で中断しましたが、来週は今日と同じように基準の設定をしてから、図面を仕上げてもらい、レベルを使って高さの記録もおこないます。今日使ったようなさまざまな道具は、現場の最中は、実測セットとしてまとめて管理しておくと、いつでもスタンバイ可能な状況になります。小道具などを携帯するポシェットのようなものも現場の必需品になってきます。(K)

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トランシット 考古学実習

  木曜4限の考古学実習は、先週で平板実測を終了し、今週から、トランシットで角度を測ったり、あるいは逆に角度をつくったりする実習に入ってゆきます。昨年度に最新の自動追尾トータルステーションも整備されましたが、それはあとまわしにして、今日は、とりあえず、トランシットの基本的な扱い方を座学で学んだあと、実際にトランシットを使ってみましょうということで、室内で、三脚を立て、トランシットを設置し、2点間の内角の測定をおこないました。

  トランシットを据えるときには、まず、三脚を立てるときに、水平や求心をしっかりとおこなっておくことが大切です。三脚の立て方がいいかげんだと、あとで機械を乗せてからの作業が逆に非常に大変になってしまいます。何度も三脚を立て替えたりして、やり直しを繰り返さなければならないハメになり、へたをすると、30分以上、もしかしたら1時間近くもかかってしまうということになりかねません。三脚を立てる作業にじっくりと時間をかけて、三脚の水平と位置合わせをきちんとおこなっておけば、トランシット本体を乗せてからの作業がとても簡単で、コツをつかめば、10分もかからずに、トランシットを据えられるようになります。

  ところで、2年生のみなさんが実際の現場で作業をおこなう場合、先輩や調査員から出る指示は、「そこにトランシットを立てて下さい」といった簡単な言葉だけかもしれません。そうした場合、「トランシットを立てる」ということは、まず、トランシットや三脚などの道具を準備するところから始まって、指示された場所に、三脚の高さなどを判断して、今日の実習でおこなったような方法でトランシットを立てて、きちんと測定できるような状態にするというところまでの一連の作業を含んでいます。

  ですから、機材や道具の準備から、それらを使った作業、そしてあと片付けまでの全てが実習です。実習室のどこに何があり、どのような機材や道具をどうした場合に使うのかといったことを覚えてもらわなければなりません。せっかくある機材や道具ですから、活用をして、実践を積み重ねて技術を身につけていってもらいたいと思います。学年があがっていくと、今度は、後輩に指導をして教える立場になっていきます。

  来週の実習は、図書館前の植え込みで、もう一度、トランシットの基本的な作業をおこないます。暑くなってきましたので、帽子やタオルなど、各自、厚さや汗の対策を考えましょう。(K)

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実習室には、クラシックなバーニヤ式のトランシット
も残っています。(写真左)

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バーニヤの目盛り、どのように読むのでしょう?

等高線実測 四つ葉 桑の実

  4限目の考古学実習は、2年生の専門科目ですが、6月に入り、こちらも、実践的な実習が本格的に進んでいます。先週は、平板とレベルを使った等高線測量の原理を座学で学んだあと、天理図書館横の芝生の高まりを利用して、実践編に入ったところで、突然の雷雨になってしまい、大急ぎで片付けをしたのでした。

  今日は青空の広がる好天で、日差しが強く、汗を流しながらの野外実習となりました。今年の実習生は人数が少なく、2班体制で作業をしていますが、両班とも、先週と同じように平板を立てて、レベルの機械高を計算し、25cm間隔での等高線を描く作業を着々と進めることができました。現場での計算やメモなどは、研究室特製の野帳(フィールド・ノート)を使っておこない、アリダードを使って、方眼紙に測点を記録してゆきます。
  
  みな、平板やレベルの使い方も慣れてきて、また、役割分担をしながら、声のかけあいもできるようになり、チームワークがだんだんと身についてきたように思います。軽口を言って楽しみながら作業をおこなうく余裕さえあったりします。

  さて、大学の構内は植物が豊富ですが、今日は、先週に続いて、四つ葉のクローバーがみつかりました。桑の木もたっぷりと実を付けています。(K)

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広々としたキャンパスは電線が地下埋設

 今日の考古学実習の時間、改めて感じたのですが、今のこの季節、大学構内も緑がきれいで、また、とても広々として見えます。これは、天理教の神殿から「おやさとやかた」の南棟、大学、高校にかけてのエリア全体について、早くから、電線が地下埋設されていて、電柱がなく、電線がごちゃごちゃと張り巡らされていないことが大きな理由です。日本では、景観にとくに配慮している場所で地下埋設が行われていますが、まだ珍しいのではないかと思います。4月に考古学研究会が開催された岡山大学も、やはり、電線が地下埋設で、広々とした空間が展開していました。

 以前に訪れたパリやベルリンでは、あたりまえのように市内に電柱がなく、また街路も広々としていて、町並みが開放的だったのが印象的でした。ヨーロッパの都市では全く珍しくありませんが、日本では千代田区などが電線の地下埋設の普及が進んでいるようですね。日本で電線の地下埋設がなかなか進まないのは、やはりコストの問題なのか、それとも何か別の理由があるのでしょうか。

 実習中、電気と書いたマンホールの蓋を撮影していたら、「何でそんなもの撮ってるんですか」と、学生に不思議がられましたが、理由を説明しましたら納得してもらえました。(K)

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考古学実習、水準測量

 午後の4限目は、2年生が中心の考古学実習。この授業も今日で春学期の折り返しです。先週は、キャリアデザインの加藤先生の授業に合流したのですが、今日は、天気もよく、3週間ぶりの野外での実習となりました。先々週は、実習室内の座学で水準測量、つまり高さを測る原理や方法を学びましので、今日はそれを受けての実践編です。大学構内、体育館前の駐車場には、研究室が業者に依頼して設置した3級の基準点があり、そこから、図書館横の芝生の高まりの地点まで、レベルを使って、直接法によるレベル移動をおこないました。

 前回の授業でレベルの扱い方は勉強していたのですが、やはり実践となると、最初は機械の操作にとまどう受講生もいたようです。現場で難しいのは、レベルの操作もそうですが、むしろ、ワークフローを頭において、目標の方向に向かってレベルをどの場所に適切な高さでたてるかという選地の判断の方かもしれません。地形の傾斜や障害物の有無を考慮しつつ、適切な距離を見定めるなど、こうしたことは、理屈を覚えると同時に、経験を積んで、ノウハウを身につけてゆくしかないですね。

 今日の実習では、班に分かれて、作業を繰り返しているうちに、だんだんと要領がわかってきて、もう大丈夫かなと思っていたら、ゴール間近になって、ひとつの班が、初歩的なミスをしてしまいました。でもまあ、失敗も勉強のうち。失敗してみないとわからないこともありますから、次回は、間違えないようにすることです。今日の作業の成果は、実習の日誌に作業や計算の結果を記して提出してもらいます。(K)

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考古学実習ダイジェスト

2010年2月16日~23日に行った考古学実習、この様子は毎日でもお伝えしたかったのですが、インターネット環境を整えていなかったので、できませんでした。
岐阜県大野町小衣斐大隆寺遺跡で過ごした8日間を、ダイジェストでお伝えしましょう。

まず現地入り、これから調査が始まります。
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重機による掘削が済んだところから、きれいにして土層の様子を調べます。
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みんな一生懸命です。
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みんな楽しそうです。
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お昼ご飯は、毎日ピクニック。
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穴が見つかりました。
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ここでは、溝が見つかりました。
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堀内先生による説明
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図面の作成は最初はとまどったけど、立派な図面ができました。
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最新鋭、自動追尾型トータルステーションも使いました。
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埋め戻しが始まっても、奥では作業続行です。
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調査のあとは、道具の片づけ。
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そして、打ち上げ!
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なんとも勇ましい! 充実感たっぷりです。手にしているのは土掘り道具ですが……。
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とにかく、病気も怪我もなく、みんな最後までがんばれたのが何よりでした。
発掘の最初から最後まで、一通りを経験し、大きなものを得たものと思います。

岐阜県大野町の皆さまには大変お世話になりました。改めてお礼申し上げます。(O)

考古学実習から戻りました

昨日、岐阜県大野町の考古学実習から無事に戻りました。

7泊8日の合宿でしたが、終わってみれば、あっとういう間でした。

発掘調査の最初から最後までをひととおり経験し、実習生(2年生)も皆パワーアップしたはずです。




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