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聞いてなっとく弥生の世界(2010年度弥生時代入門講座)

 もうひとつ、弥生時代研究の情報です。まえの記事で紹介した近畿弥生の会が、大阪府の博物館問題に関連して、博物館が少しでも活性化するためにということで、昨年度から大阪府立弥生文化博物館との共催で開催している入門講座です。私も、この1月に、「弥生絵画の世界 ―絵画土器と銅鐸から見た稲作の祭り-」として、研究室の学生諸氏に手伝ってもらいながらこの講座の講師をボランティアで担当しました。遅くなりましたが、その節はどうもありがとうございました。

 今年は、各府県の弥生時代の様相を具体的に紹介するということで、まず最初にイントロダクションとして方法論についての解説があり、そのあと年間4回にわたって、京都、大阪、兵庫、滋賀の第1線の研究者がやはりボランティアの講師をつとめ、各地域における調査研究の成果を具体的に紹介します。「考古資料をじっくり見ていただきながら解説します」というのが、この入門講座の基本コンセプトになっていて、考古学専攻の学部生に是非参加してもらいたいという主催者の共通した思いがあります。

 今年は研究室の4年生で、やはり誰とは言いませんが、滋賀県の弥生時代の集落をテーマにして卒論を書く人がいますけれども、残念ながら、滋賀県の講座は2月ですから、卒論は、ちゃんと進めばの話ですが、完成してしまっている時期ですね。(K)

s-弥生入門講座チラシ(2010年度正規版) 

近畿弥生の会 報告集会「大阪場所」

 弥生時代の研究会についての新着情報です。「近畿弥生の会」という研究グループが主催する調査研究報告集会が、下記のとおり、7月10日に大阪府立弥生文化博物館で開催されます。

近畿弥生の会HP

大阪府立弥生文化博物館HP

 
 「近畿弥生の会」というのは、10年ほどに、天理市教育委員会のMさんが、近畿地方の研究者に呼びかけて発足した研究グループで、年に一度のこの集会を開催することが主目的ですが、近年活性化してきて、さまざまな行事をとおして、研究者の交流や情報交換などがおこなわれています。現在の代表(3代目)は、昨日、沢遺跡の意義について、予想通り、熱く語ってくれた田原本町の豆谷さんです。

  毎年、6月から7月にかけて開催される年に1度の集会は、各府県が持ち回りで開催し、今年で13回目を迎えますが、3年前の10周年記念大会は、天理大学のふるさと会館でおこなわれました。前年度に、近畿地方の各府県で発掘調査されたり、重要な研究の進展があった遺跡などについて、担当者がスライド(現在はパワーポイント)を使って速報的に報告をおこない、研究者や学生が参加して、その意義や評価について確認や検討をおこないます。

  今年の奈良県の報告は、天理大学の非常勤講師として「旧石器・縄文時代の研究」を担当いただいている橿考研のOさんが担当で、御所市で発掘された弥生時代前期の水田遺構についてです。奈良県で、弥生時代、しかも前期の水田が累々と発見されるなどといったことは、10年前にはまったく予想もできませんでした。そのほかにも注目される報告がたくさんありますので、是非、参加して、近畿地方の最新の調査成果に触れましょう。(K)


第13回近畿弥生の会大阪場所
近畿弥生の会代表豆谷和之

日時/ 平成22年7 月10日(土) 第一部(調査発表)12時30分より
第二部(懇親会) 18時より

会場/ 第一部大阪府立弥生文化博物館1階ホール
※JR阪和線「信太山駅」から西へ徒歩10分

第二部未定(天王寺駅周辺を予定)
会費/ 第一部700円※資料代含む(別途入館料必要)
第二部5,000円※学生割引あり

内容/ 第一部12:30~ 開会挨拶
12:40~13:15 発表1 大阪府「東大阪市新上小阪遺跡―中期後半の方形周溝墓―」
伊藤武氏・財団法人大阪府文化財センター

13:15~13:50 発表2 京都府「京都市上里遺跡―弥生時代前期の集落跡―」
高橋潔氏・財団法人京都市埋蔵文化財研究所

13:50~14:25 発表3 滋賀県「金海会峴里貝塚出土の近江系土器」
伊庭功氏・財団法人滋賀県文化財保護協会

14:25~14:40 (休憩)

14:40~15:15 発表4 奈良県「奈良盆地における弥生時代前期水田の調査
―奈良県御所市中西遺跡の調査―」
岡田憲一氏・奈良県立橿原考古学研究所

15:15~15:50 発表5 和歌山県「和歌山市太田・黒田遺跡の発掘調査
―第61次調査で見つかった大型掘立柱建物―」
藤藪勝則氏・財団法人和歌山市都市整備公社

15:50~16:25 発表6 兵庫県「三田市三輪・餅田遺跡
―兵庫内陸部で管玉製作関連遺物が出土した遺跡―」
山崎敏昭氏・三田市役所まちづくり部生涯学習課

16:25~16:30 閉会挨拶

16:30~ 片付け

第二部18:00~ 懇親会

問合先/ (財)大阪府文化財センター
・市村TEL.06-6785-3921

大阪府立近つ飛鳥博物館
・廣瀬TEL.0721-93-8321
s-2010年_大阪場所案内04

メキシコ展、文化変化

 ひとつ前の記事で、文化変化を考古学的にどのように解釈するかに関連して、天理参考館のメキシコ展に話が及びました。せっかくですので、メキシコ展の宣伝をしておきます。この展示は、天理参考館創立80周年記念の第1弾として、現在開催中です。
 
 メキシコにおけるコロンブス以前・以後の文化変化の要因は、もちろん、スペイン人の暴力的な征服という歴史的な大事件です。アステカの在来の文化が徹底的に破壊され、スペイン人が持ち込んだ新しい文化や習俗が浸透していったということが、展示してあるさまざまな資料、物質文化のうえからよくわかります。私にとって興味深いのは、その一方で、在地の伝統的な文化・習俗が変容しながらもたしかに残存・継続したところがあるということです。

 スペイン人が、在来の習俗や生活文化に関わる事物について精密な絵図を作成して1冊にまとめた貴重な書物も実物が展示されています。

 文化変化の顕著なひとつの事例を展示の中に見ることができると言えます。8月9日まで開催中ですので、是非、ご来観ください。

 文化の変化、あるいは変容といったテーマは、民俗学でも大事なテーマかと思うのですが、このあたり、Y先生、いかがでしょうか、と振ってみたりします。(K)

天理参考館メキシコ展


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本日、大和弥生文化の会、月例談話会

 本日夜、下記のとおり、大和弥生文化の会の月例談話会が開催されます。県内で文化財関係の仕事をしている若手が10名ほど集まります。天理大学の卒業生も多くいますし、ふだんから、天理大の学生もよく参加しています。この3月には、春に卒業した先輩2名が、この談話会で卒論の内容を発表しました。せっかく学内でおこなわれますので、少し時間が遅いですが、弥生時代に関心のある学生、あるいはそうでない人も大丈夫でですので、是非参加してみましょう。

  ・日時:本日5月27日(木) 7時30分から

  ・場所:天理大学考古学実習室

  ・内容:豆谷和之「沢遺跡の意義」

  ちなみに、豆谷さんは、現在、田原本町の総合企画部にご勤務ですが、唐古・鍵遺跡の発掘調査に長く従事し、大型建物2棟の調査を担当された方です。また、弥生文化の成立期に関する意欲的な研究者として知られています。今回のご発表は、豆谷さんが現在お住まいの宇陀市にある沢遺跡にかんするものですが、沢遺跡は、縄文時代晩期から弥生時代前期にかけての土器が層位的に出土し、縄文時代から弥生時代への移行を考える上で非常に重要な遺跡として注目される遺跡です。

  縄文から弥生への変化に限らず、ある特徴的な時代から別の時代への移行期を考古学的にどのように理解するかというのは、地域や時代に関わらず、興味深く、また難しい問題だと思います。この間のウシュシュキン先生の講演会も、カナン時代からイスラエル時代、あるいは、後期青銅器時代から鉄器時代への移行期に焦点をあてるものでした。かつては、新しく人間集団が移住してきたという移民説あるいは侵略説が主流だったのが、ちょうど江戸時代から明治時代への変化のように、人間の入れ替わりではなく、異なる文化の交流とその刺激の中で、平和的に新旧の文化が移り変わったという理解に学説がシフトしてきたのは、地中海東岸地域も日本列島も何か似ているように感じます。

 一方で、人類の長い歴史の中で、人間集団の移動(移民)や政治的な危機、暴力的な戦争などといったことが現実に存在し、それがきっかけで文化的な変化に至る場合があるという事実も大事ですから、文化の変化というものは、さまざまな複合的な要素や可能性があるということを考えておく必要があると思います。

 現在、天理参考館で開催されている「メキシコ展」を見ると、コロンブス以前と以後で、「古代」と「現代」に時代が分かれ、歴史や文化が全く変化してしまっていることが、物質文化の上からも明瞭であることに愕然とさせられます。とても興味深い展示ですので、是非、ご覧下さい。

  沢遺跡の話に戻ります。ともあれ、古い文化から新しい文化への移行に関する議論ですが、どこかの捜査機関のように、さきにストーリーありきという形ではなく、遺構・遺物という考古学的な証拠に基づいて、どのような仮説がもっとも適合的で可能性が高いのか、検証可能な議論をおこなうことが重要なのは言うまでもありません。そういう意味で、今日の豆谷さんの発表を大いに楽しみにしています。有名な豆谷節がきっと炸裂するはずです。学生のみなさん、是非、参加しましょう。(K)

講演会「地中海東岸の都市遺跡」 

 イスラエルから来日中の考古学者、テル・アヴィブ大学のウシュシュキン名誉教授の講演会を下記のとおり開催します。ふるってご参加くださいますようお願いします。


地中海東岸地域の都市遺跡  ―後期青銅器時代から鉄器時代のメギドーとテル・レヘシュー

日時:2010年5月24日(月)
    16:30~18:30

場所:天理大学杣之内キャンパス
    2号棟1階 考古学実習室

プログラム:
ディビッド・ウシュシュキン氏(テル・アヴィブ大学名誉教授)
「カナン文化の終焉とメギドー遺跡」                     

          通訳:長谷川修一氏(立教大学兼任講師)

小野塚拓造氏(筑波大学大学院)
「下ガリラヤにおけるカナン“都市国家”の興亡」
          
来聴歓迎

主催:「古代オリエントにおける都市と宗教の研究」(学術研究振興資金)
問い合わせ先:考古学・民俗学共同研究室(桑原)

ウシュシュキン先生の紹介
メギドー調査隊HP
メギドー遺跡(英文ウィキペディア)
メギドー(ウキペディア)

弥生時代の研究会ふたつ

 連休が終わり、7月はじめまで土日以外に休みがなく、長丁場の授業が続きます。また、この時期、土日には、あちらこちらで、特別展や学会・研究会などがあり、忙しい毎日が続きます。
 
 学生のみなさんも、忙しいと思いますが、大学の授業を聞くだけではなくて、特別展を見学したり、大学内外でおこなわれる学会や研究会などにも参加してみましょう。学生が主体となった研究会もあり、参加している他大学の学生との交流や情報交換をおこなうことで、刺激を受けつつ多くのことが学べるはずです。

 以下、弥生時代に関わる研究会をふたつお知らせしておきます。

 ①大和弥生文化の会の月例談話会。

 いつも、県内で文化財関係の仕事をしている人が10名ほど集まります。天理大学の卒業生が多く参加していることが特筆されます。天理大の学生もよく参加していますし、この3月には、春に卒業した先輩2名が、この談話会で卒論の内容を発表しました。

 まずは、今週木曜日、この談話会が大学で行われますので、少し時間が遅いですが、弥生時代に関心のある学生、あるいはそうでない人も大丈夫ですので、まず手始めに、是非参加してみましょう。

  ・日時:5月27日(木) 7時30分から

  ・場所:天理大学考古学実習室

  ・内容:豆谷和之「沢遺跡の意義」



②第 112 回 京都弥生文化談話会

  ・日時:6月5日(土)16:00 ~ 18:00

  ・場所:長岡京市中央生涯学習センター 6階会議室2
      京都府長岡京市神足2丁目3番1号
      (バンビオ1番館内 長岡京市立総合交流センター)
        会場はこちら
      JR長岡京駅を降りてすぐです。
      ※JR長岡京駅は、JR京都駅から電車で9分。
       JR京都駅までは、近鉄で天理からちょうど1時間。

  ・発表:酒井将史(名古屋市見晴台考古資料館)
      「古墳出現期の土器移動と地域間交流」


 この研究会は、私が学生時代に始まったものですが、学部生・院生あるいは若手の研究者のオープンな勉強会として運営・開催されています。研究室にも、誰とは言いませんが、今年、似たようなテーマで卒論を書こうとしている人がいます。万難を排してとまでは言いませんが、是非参加しておくといいのではないでしょうか。(K)

測量システム講習会のお知らせ

研究室のスタッフ・学生・関係者各位へのお知らせです。

昨年度、研究室では、補助金(2/3助成)の助成を得て、自動追尾トータルステーション、写真測量システムを導入することができましたが、その講習会を、コンピュータ・システム社の助力を得て、下記のとおり開催することになりました。みなさん、どうぞ奮って参加しましょう。(K)

日時:5月14日(金) 午後16:30~

場所:2号棟考古学実習室

ウシュシュキン名誉教授講演会 続報

 10日の夕刻、立教大学で開催されたテル・アヴィブ大学名誉教授、ディビッド・ウシュシュキン氏の公開講演会「聖書時代のエルサレム」に参加してきました。ダビデやソロモンの時代のエルサレムは、考古学的な調査の成果によると、旧約聖書の記述から想定されるような大規模な町ではなかったらしく、紀元前8-7世紀のユダ王朝の時代以降に大きく発展するらしいなどなど、興味深い内容のお話でした。

 ウシュシュキン氏は、このあと、2週間、日本各地の旅行を続け、23日には奈良を訪問、24日16:30から、天理大学2号棟考古学・民俗学実習室にて、「カナーン時代の終焉とメギドー遺跡」(The End of Cannanite Megiddo)というタイトルで講演会をしていただく予定です。合わせて、筑波大学大学院の小野塚拓造氏に日本隊によるテル・レヘシュ遺跡の発掘調査成果を、後期青銅器時代から初期鉄器時代に焦点を当てて、紹介をしてもらう予定です。

来聴歓迎ですので、ご関心のある方はご来場ください。問い合わせは考古学・民俗学研究室まで。(K)


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第21回天理考古学・民俗学談話会のご案内


第21回天理考古学・民俗学談話会のご案内

陽春の候、皆様には益々ご清祥とのこととお慶び申し上げます。
2年ぶりになりましたが、下記の通り、恒例の天理考古学・民俗学談話会を開催いたします。ふるってご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

   日時:2010年5月1日(土)  午前10時00分から
   会場:天理大学2号棟24A教室 資料代500円
     ※会場が当初の予定と変更になっていますので、ご注意下さい。

プログラム
10:00  開会挨拶
10:10~ 栗山雅夫「文化財行政における考古学と民俗学~近世大名墓所と菅         笠製作技術の調査より」
10:40~ 齋藤純「熊野の石像物調査から―徳本上人名号石について―」
11:10~ 泉武「沖縄の生死観の一端に触れるーもの言う牛ー」
11:40~ 山本忠尚「盤龍鏡の研究」

12:10~ 昼食休憩

13:10~ 後川恵太郎「鳥取市松原古墳群の調査成果」
13:40~ 村下博美・青木勘時「天理市ノムギ古墳の発掘調査」
14:10~ 福家恭「桜井市纒向遺跡第162次・166次発掘調査」
14:40~ 小田木治太郎・藤原郁代「東大寺山古墳の研究」

15:10~ 15:30   休憩

15:30~ 秋山成人「インドネシア、中部スラウェジの古代石像物」
16:00~ 桑原久男「イスラエル、テル・レヘシュ発掘調査の進展と課題」
16:30~ 片岡修(関西外国語大学)・Richard K. Olmo (グアム大学)・竹中正      己(鹿児島女子短期大学)・細谷葵(総合地球環境学研究所)
    「グアム島米海軍通信基地内ハプト先史時代遺跡の第1次考古学調査」
17:00~ 閉会挨拶

17:30~ 懇親会 2号棟考古学実習室(会費一般1500円、学生500円)

発掘調査の手引き、新版

『発掘調査の手引き』、何十年ぶりかで、新版が作成され、研究室にも送られてきました。
さっそく、ソファーの横の座右の書のコーナーに置いて活用しています。
奥付をみると、印刷は天理時報社。そのうちに、どこかから市販もされるのではないでしょうか。

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