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考古学実習、遺構実測、掘立柱建物

  今日はひざしが強く、また蒸し暑い天気となっています。4限目の考古学実習は、「遺構実測」がテーマでしたが、図書館前の植え込みにある藤棚とその横の大きな礎石を教材にして実習をおこないました。大きな礎石は、柱をのせる部分が円形に加工されていて、どこかの古代寺院から運ばれてきたものだと思いますが、由来がわかりません。

  藤棚には6本の柱があり、「掘立柱建物」になっています。これが遺跡になった場合には小さな柱穴が左右に3個ずつ並ぶ形になり、梁間1間、桁行2間の建物として認識されることになるのでしょうか。上部構造がわからなくなりますので、「藤棚」ではなく、「不明建物」として扱われるかもしれません。

  先週の実習で、これらを囲むように、トランシットを使って杭打ちをおこない、10m×5mの長方形の四隅に基準杭を設置しましたので、今日はその杭を基準にして、藤棚の6本の柱と礎石の平面図(プラン)を20分の1の縮尺で実測するというのが課題です。

  手順としては、まず、基準杭の上の釘に水糸を固定して、杭の間に水糸を張り、基準の直線を作ります。その水糸に沿わせてエスロンテープを固定して長さの基準を設定すれば、ひとまず準備は完了です。あとは、二人一組になって、コンベックスで測る人、画板に固定した方眼紙に測点を記録をしてゆく人という形で手分けをして、図面を作成してゆきます。

 はじめのうちは、20分の1の縮尺の感覚をつかむのが難しいと思いますが、慣れていってもらうしかありません。頭で数字を計算すると間違えてしまいやすく、方眼紙の目盛りを感覚的に読み取るコツをつかんでしまうことです。

 礎石については、さらに水糸やチョークを利用して、1mメッシュの割り付けをおこなっておくと、作業がより簡単になりますし、誤差も少なくなります。そのメッシュにあたる枠を方眼紙に20分の1でマークしておき、メッシュを利用して要所を測りながらスケッチをするように書いてゆきます。高低差のある場合は、垂球(ブラリ)を利用して斜距離にならないように気をつけます。

 このようなワークフローは、これまで、発掘調査の図面作成の基本的な手順でしたが、今は、すっかりデジタル化が進み、トータルステーションで3次元的な実測をおこなう方法も普及をしています。しかし、一方で、今回の実習でおこなったようなオフセット測量の方法も、やはり現場では使われていますから、その方法をまず身につけたうえで、新たな方法も合わせて学んでいってもらいたいと思っています。

  今日は、実測作業が途中で中断しましたが、来週は今日と同じように基準の設定をしてから、図面を仕上げてもらい、レベルを使って高さの記録もおこないます。今日使ったようなさまざまな道具は、現場の最中は、実測セットとしてまとめて管理しておくと、いつでもスタンバイ可能な状況になります。小道具などを携帯するポシェットのようなものも現場の必需品になってきます。(K)

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