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近畿弥生の会 報告集会「大阪場所」

 弥生時代の研究会についての新着情報です。「近畿弥生の会」という研究グループが主催する調査研究報告集会が、下記のとおり、7月10日に大阪府立弥生文化博物館で開催されます。

近畿弥生の会HP

大阪府立弥生文化博物館HP

 
 「近畿弥生の会」というのは、10年ほどに、天理市教育委員会のMさんが、近畿地方の研究者に呼びかけて発足した研究グループで、年に一度のこの集会を開催することが主目的ですが、近年活性化してきて、さまざまな行事をとおして、研究者の交流や情報交換などがおこなわれています。現在の代表(3代目)は、昨日、沢遺跡の意義について、予想通り、熱く語ってくれた田原本町の豆谷さんです。

  毎年、6月から7月にかけて開催される年に1度の集会は、各府県が持ち回りで開催し、今年で13回目を迎えますが、3年前の10周年記念大会は、天理大学のふるさと会館でおこなわれました。前年度に、近畿地方の各府県で発掘調査されたり、重要な研究の進展があった遺跡などについて、担当者がスライド(現在はパワーポイント)を使って速報的に報告をおこない、研究者や学生が参加して、その意義や評価について確認や検討をおこないます。

  今年の奈良県の報告は、天理大学の非常勤講師として「旧石器・縄文時代の研究」を担当いただいている橿考研のOさんが担当で、御所市で発掘された弥生時代前期の水田遺構についてです。奈良県で、弥生時代、しかも前期の水田が累々と発見されるなどといったことは、10年前にはまったく予想もできませんでした。そのほかにも注目される報告がたくさんありますので、是非、参加して、近畿地方の最新の調査成果に触れましょう。(K)


第13回近畿弥生の会大阪場所
近畿弥生の会代表豆谷和之

日時/ 平成22年7 月10日(土) 第一部(調査発表)12時30分より
第二部(懇親会) 18時より

会場/ 第一部大阪府立弥生文化博物館1階ホール
※JR阪和線「信太山駅」から西へ徒歩10分

第二部未定(天王寺駅周辺を予定)
会費/ 第一部700円※資料代含む(別途入館料必要)
第二部5,000円※学生割引あり

内容/ 第一部12:30~ 開会挨拶
12:40~13:15 発表1 大阪府「東大阪市新上小阪遺跡―中期後半の方形周溝墓―」
伊藤武氏・財団法人大阪府文化財センター

13:15~13:50 発表2 京都府「京都市上里遺跡―弥生時代前期の集落跡―」
高橋潔氏・財団法人京都市埋蔵文化財研究所

13:50~14:25 発表3 滋賀県「金海会峴里貝塚出土の近江系土器」
伊庭功氏・財団法人滋賀県文化財保護協会

14:25~14:40 (休憩)

14:40~15:15 発表4 奈良県「奈良盆地における弥生時代前期水田の調査
―奈良県御所市中西遺跡の調査―」
岡田憲一氏・奈良県立橿原考古学研究所

15:15~15:50 発表5 和歌山県「和歌山市太田・黒田遺跡の発掘調査
―第61次調査で見つかった大型掘立柱建物―」
藤藪勝則氏・財団法人和歌山市都市整備公社

15:50~16:25 発表6 兵庫県「三田市三輪・餅田遺跡
―兵庫内陸部で管玉製作関連遺物が出土した遺跡―」
山崎敏昭氏・三田市役所まちづくり部生涯学習課

16:25~16:30 閉会挨拶

16:30~ 片付け

第二部18:00~ 懇親会

問合先/ (財)大阪府文化財センター
・市村TEL.06-6785-3921

大阪府立近つ飛鳥博物館
・廣瀬TEL.0721-93-8321
s-2010年_大阪場所案内04


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