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秋学期の始まり、文化遺産の保存と活用

 昨日は台風15号のため、授業が休講となり、今日が秋学期の実質的な初日という形になりました。1限目にあった「文化遺産の保存と活用」という授業は、今年度に新しく開講された科目ですが、私の担当となっています。

 今日がその第1回だったわけですが、文化財、文化遺産、文化資源などの用語の説明や意味、背景などを考えた後、保存とはどういうことか、なぜ保存をしなければいけないのか、保存をしなければどういうことになるのか、そしてまた、活用とはどういうことか、何のために活用するのか、といったことに少し触れました。

 そのあと、文化庁のホームページにある「文化財等指定の件数」(都道府県別)を印刷したプリントをもとに、国宝保有数の都道府県別ベスト3をチェックしてもらい、そのカテゴリー別の特徴を受講生のみなさんに考えてもらいました。

 すなわち、ベスト1の東京をカテゴリー別に見ると美術工芸品が274点と圧倒的に多くて建造物が2点しかないのに対して、第3位の奈良県は、美術工芸品が133点で、建造物が64点という形になっていて、特徴が違っているわけです。さて、その理由はどうしてでしょうか。

 これについては、受講生のみなさんにミニテストのような形で答えてもらったのですが、的確な回答もあれば、やや的外れな答えもあり、という状況でした。もっと詳しくこのデータを見ていくと、いろいろと面白いですね。国宝に限ってみれば、その偏在ぶりに改めて驚かされてしまいます。近畿の各府県は概して国宝数が多いことがわかります。

 さらに、受講生には、表を見ながら、自分の出身地あるいは地元の国宝はこれだというものを具体的に書いてもらいました。考古学・民俗学専攻の学生は、奈良県が地元の人が一定数いますが、全国の各府県から、奈良で、あるいは、天理で歴史や文化を学びたいという学生がたくさん来ていますので、バラエティーに富んだ内容の答えが記されていて、郷土色を感じさせてもらいました。

 やはり、文化遺産というものは、具体的に考えてゆかなければいけないということで、各論は、正倉院宝物からスタートし、これからの授業では、時代を遡ってゆくことになります。正倉院の宝物の数々は、もちろん全てが超国宝級の文化遺産ですが、現在は文化財保護法による国宝に指定されておらず、上記の統計データには含まれていません。もし、これらの宝物が国宝に指定されていれば、奈良県の国宝数はぶっちぎりで全国1。

 そういった話のあと、正倉院のビデオを見て、今日の授業は終わりとなりました。次回は、法隆寺が授業のトピックとなります。台風が過ぎ、いよいよ本格的な秋になりそうです。せっかく奈良で学んでいるのですから、秋の正倉院展、お見逃しのありませんように。

 さて明日の23日は、秋分の日で祝日ですが、今年から、大学では平日扱いになり、ふつうに授業が行われます(K)。

文化財等指定の件数(都道府県別)
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