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文化財としての陵墓、世界遺産、丸山古墳

  夜中のワールドカップをつい見てしまったための寝不足気味の一日でしたが、午前中、先週に続いて、橿考研の図書室に出かけてきました。4年次生の卒論資料調査のための初回引率ということです。サイクリング部所属の約2名は、雲が垂れ込める梅雨空のなか、天理から片道1時間の道のりを自転車を走らせてきましたが、午後の帰路は雨で大変だったのではないでしょうか。

  私はもとよりそのような元気はありませんので、今日は、マイカーを利用したのですが、帰り道、少し遠回りをして、五条野丸山古墳に立ち寄ってきました。今朝の新聞で、「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)が、世界文化遺産の国内候補として、ユネスコの暫定リストに記載することが了承されたとのニュースがあり、橿原市にある丸山古墳のことが思い浮かんだからです。

  五条野丸山古墳は、巨大な前方後円墳ですが、その後円部の部分だけを宮内庁が陵墓として管理していて、後円部以外の残りの部分は文化庁が国史跡に指定しています。また、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」を構成する資産のひとつとして、世界遺産の暫定リストにも記載されていて、同じ一つの古墳の墳丘が、陵墓として管理されると同時に文化財としても管理されている珍しい例であると言うことができます。

  「文化財としての陵墓」という認識を進めてゆくことは、天理市から桜井市にかけての山の辺地域の古墳群の今後のあり方を考えてゆく場合にも、ひとつの方向性になってくるように思われます。(K)

s-五条野丸山古墳 空中から
gooマップから  右方向のブルーシートは発掘された植山古墳

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基礎演習、個人発表開始

  4限目の考古学・民俗学基礎演習では、今日から個人発表が始まりました。これから毎週、5回にわたって、各回6名ずつ、天理参考館3階に展示している資料について調べた成果について、レジメにまとめて発表をおこないます。

  今日は初回でしたので、準備期間が短かったこともあり、準備不足と思われる発表も一部ありましたが、一方で、こちらが感心するほどよくできた発表もありました。足りなかった点などは発表後のコメントで指摘をしましたので、レポート作成時に補足をしてもらいたいと思います。

  今日の発表で取り上げられた課題をみると、中国の三彩、アスターナ古墓出土資料、日本の埴輪、エジプトのスフィンクスなど、バラエティーに富んでいます。天理参考館のこうした幅広い展示資料を授業の素材として活用できることも、天理大学の考古学・民俗学専攻が恵まれている特徴のひとつだと言えます。

  発表の課題を選んだ理由は人それぞれですが、参考館には実にさまざまな資料がありますので、あまり特殊な資料を興味本位で選んでしまうと、あとで参考文献が見つからず、苦労をすることになる場合もあります。

  さて、1年生のみなさんも大学における演習の発表というものが、どのようなものか、だんだんわかってきたと思います。専門的な内容についての発表ですから、レジメの書式や構成、文章の書き方、参考文献の引用方法、などといったことは、定型的なスタイルに従ってもらう必要があり、これは約束事としてマスターをしてもらわなければなりません。そのうえで、どのような内容を盛り込んで、どのように発表を組み立てて、発表をおこなうのかといった工夫の部分が、腕の見せどころになるのだと思います。

  とりあえず、今日の順番だったみなさん、どうもお疲れ様でした。また、来週以降の順番のみなさんも、今日の発表やそれに対するコメントを参考にして、自分の発表をよりよいものにするために活かしてください。来週も、個性豊かな発表を期待したいと思います。(K)

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