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鍵・今里の蛇巻き、山田の虫送り、石上神宮のでんでん祭り

 このブログの最近の記事で、大和の伝統的集落の景観について書きましたが、ここ大和では、村落の景観が変容しつつも維持されているだけでなく、人々の暮らしと結びついたさまざまな民間信仰が今も息づいていて、農事暦に合わせた季節感あふれる伝統的な民俗行事をそこかしこで見ることができます。

 たとえば6月には、この日曜日、6月6日に、国の無形民俗文化財に指定されている田原本町の鍵・今里の「蛇巻き」がおこなわれますし、16日(水曜日)の夕刻には、天理市指定の無形民俗文化財になっている山田の「虫送り」が執り行われます。そして、もう少し先の話ですが、30日(水曜日)は、いよいよ、石上神宮の「でんでん祭り」=神剣渡御祭です。行事が始まるのは30日の午後1時からですので、授業が空いていて時間のある人は、この機会に是非、見学をしておきましょう。天理市関係の年中行事は、天理市観光協会のホームページがとても充実していますので、そちらを参考にしてください。

 こうした行事は、いずれも代々続いてきた伝統的な形態を保ちつつも、時代の流れに応じて、現代的な形に変化を示しているところがあるはずです。そうした行事や祭事に参加して、観察し、かつてはどのようにして行われていて、今現在は、なぜ、どのようにして、そうなっているのか、といったことを現場から考えてゆくのが、民俗学のひとつのフィールドワークになるのだろうと思います。

 私も学生時代、たしか大学の2年生の時だったと思いますが(記憶が曖昧ですね)、文化人類学の演習(教養科目)で、一ヶ月間、授業の合間に、祇園祭の「保昌山」に出かけて調査をおこない、地元の人々と触れあい、いろいろと教えてもらいながら、そうした観察をおこなった懐かしい思い出があります。天理大学の民俗学実習でも、同様に、さまざまな祭りや行事に参加して、現場から考えることを重視しています。

  ところで、天理大学では、体験型・参加型の科目として、各学科・専攻の実習科目のほか、総合教育センターのI先生が担当している「森に生きる」があり、毎年、歴史文化学科の学生も参加しています。吉野の森での暮らしにはまってしまったのかどうか、この春に卒業したX氏などは、リピーターで、毎年参加していましたね。学生時代の忘れ得ない体験になったのではないでしょうか。(K)

天理市観光協会HP

鍵・今里の蛇巻き

山田の虫送り

石上神宮のでんでん祭り

森に生きる


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基礎演習、グループ発表、図書館

 連休が終わったと思っていたら、いろいろと慌ただしくしているうちに、あっという間に6月になってしまいました。4月に始まった各授業とも、回数を重ね、春学期の終わりに向かって折り返し地点に到達し、いよいよ佳境にさしかかってきているように思われます。

 考古学・民俗学専攻では、1年次の概論・通論などの科目で、理論や方法論・研究史など、専門分野の基礎を学び、2年次・3年次では、各分野の専門知識をもった教員による講義や実習を通して、専門的な知識や技術をより深く学んでゆく、という形で、カリキュラムを構成しています。その一方、各学年に演習科目が配置されていて、学生が自ら課題を設定して、体を動かして、資料を調べ、考えをまとめ、口頭や文字で発表し、文章を書くといった実践・経験を積み重ねることを重視しています。
 
 火曜日の午後、4時間目は、1年生の必修科目「考古学・民俗学演習1」の時間です。この演習は、春学期は私の担当ですから、考古学分野を主題にした内容になりますが、春に新しく入学してきた1年生が大学生として専門的な勉学を開始するにあたって、基礎的なノウハウを身につけてもらうための導入的な性格をもった授業として位置づけています。考古学に関わる特定課題について文献や資料の収集・調査に取り組み、成果の発表をおこないますが、その過程を通して、図書室・図書館での文献検索や、参考館の施設と展示資料の活用、インターネットの利用、口頭発表の方法、レジメ作成、レポートの書き方などを学んでゆくわけです。

  シラバスにも書いていますが、天理大学が位置する恵まれた歴史的環境と充実した附属施設を活用し、教室での学習ばかりでなく、周辺の古墳や寺社、天理図書館、天理参考館に足を運び,体験的に学習を進めることもめざしています。

  そういうわけで、この演習の前半は、天理大学周辺の文化遺産を題材にして課題を決め、班に分かれて調べてゆく作業をおこなっていたのですが、今日は、その成果について、各班がレジメをもとに発表をおこないました。授業時間以外に何度も集まって相談や資料調べをしたり、あるいは、レジメの作成をおこなったりと、大変だったと思いますが、演習での発表というものがどのようなものなのか、感じがつかめたのではないでしょうか。各班ともなかなか頑張っていたと思います。どうもお疲れ様でした。(K)

大学周辺の文化遺産の見学 その1

大学周辺の文化遺産の見学 その2

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石上神宮、田植え、「さんだムラだより」

  6月に入りました。今年は、4月から5月にかけて、気温の上がり下がりがジェットコースターのようで、研究室でも、天候不順で体調を崩す人が多かったように思います。旧暦の六月を水無月というのは、新暦では7月にあたり、梅雨が明けてカラッとした季節になるからですが、新暦の6月は、梅雨モードで、これから、じめじめとした日々が続きます。ともあれ、夏休みに向けて、6月の長丁場を乗り切ってゆきましょう。

  5月16日から始まった七支刀の特別拝観もすでに前半の2週間が終了し、今週から、後半の部に突入しています。石上神宮や周辺の景観や自然に触れていると、この2週間の間だけでも、季節がうつろってゆく様子がよくわかります。今日は、石上神宮から大学までの帰り道、田植えの光景を目にすることができました。

  近年、環境意識の高まりから、農作業も環境にやさしい手法を用いた減農薬や有機栽培が盛んですが、水をはった水田では、さまざまな生き物を目にすることができます。おやさと研究所の佐藤先生は、そうした原風景としての水田に注目しておられますが、私なども、弥生時代以来、人工的な環境として形成されてきたビオトープとしての水田がもつ役割に、考古学の立場から改めて注目をしているところです。

  弥生時代の研究者で、三田市で文化財担当の仕事をしている、自称ファーマーのYさんは、古い農家に移り住んで、稲作を自らおこなっておられます。考古学では、昨今、実験考古学というものの重要性が再認識され、さまざまな方面で実践されていて成果をあげていますが、Yさんの稲作体験、といいますか、Yさんの場合は農業がもう生活そのものになっていますが、これも実験考古学のひとつの実践であると思っています。あるいは、民俗学や文化人類学で言うところのフィールドワーク、参与観察に相当すると言ってもいいのではないでしょうか。

 Yさんのそうした暮らしぶりの一端は、先だって紹介しました近畿弥生の会のホームページで、「さんだムラだより」として見ることができます。このホームページも、赤穂市教委のAさんによって最近リニューアルされたとのことで、会の事務局長I氏から、以前に紹介しましたアドレスが間違っているとの指摘がありましたので、この機会に訂正しておきます。(K)

近畿弥生の会HP
  
さんだムラだより

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