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弥生時代の研究会ふたつ

 連休が終わり、7月はじめまで土日以外に休みがなく、長丁場の授業が続きます。また、この時期、土日には、あちらこちらで、特別展や学会・研究会などがあり、忙しい毎日が続きます。
 
 学生のみなさんも、忙しいと思いますが、大学の授業を聞くだけではなくて、特別展を見学したり、大学内外でおこなわれる学会や研究会などにも参加してみましょう。学生が主体となった研究会もあり、参加している他大学の学生との交流や情報交換をおこなうことで、刺激を受けつつ多くのことが学べるはずです。

 以下、弥生時代に関わる研究会をふたつお知らせしておきます。

 ①大和弥生文化の会の月例談話会。

 いつも、県内で文化財関係の仕事をしている人が10名ほど集まります。天理大学の卒業生が多く参加していることが特筆されます。天理大の学生もよく参加していますし、この3月には、春に卒業した先輩2名が、この談話会で卒論の内容を発表しました。

 まずは、今週木曜日、この談話会が大学で行われますので、少し時間が遅いですが、弥生時代に関心のある学生、あるいはそうでない人も大丈夫ですので、まず手始めに、是非参加してみましょう。

  ・日時:5月27日(木) 7時30分から

  ・場所:天理大学考古学実習室

  ・内容:豆谷和之「沢遺跡の意義」



②第 112 回 京都弥生文化談話会

  ・日時:6月5日(土)16:00 ~ 18:00

  ・場所:長岡京市中央生涯学習センター 6階会議室2
      京都府長岡京市神足2丁目3番1号
      (バンビオ1番館内 長岡京市立総合交流センター)
        会場はこちら
      JR長岡京駅を降りてすぐです。
      ※JR長岡京駅は、JR京都駅から電車で9分。
       JR京都駅までは、近鉄で天理からちょうど1時間。

  ・発表:酒井将史(名古屋市見晴台考古資料館)
      「古墳出現期の土器移動と地域間交流」


 この研究会は、私が学生時代に始まったものですが、学部生・院生あるいは若手の研究者のオープンな勉強会として運営・開催されています。研究室にも、誰とは言いませんが、今年、似たようなテーマで卒論を書こうとしている人がいます。万難を排してとまでは言いませんが、是非参加しておくといいのではないでしょうか。(K)

鞍岡山3号墳

  西大寺のマックでは、結局、待ち時間の3時間ほどオフィス代わりに座席を占領してパソコンでいろいろと作業をしていました。帰路、少し遠回りをして、線刻画のある埴輪が出土して今日現地説明会があると報道された精華町の鞍岡山3号墳を見学に行きました。明日、奈良を来訪されるウシュシュキン教授が是非日本の発掘調査を見てみたいと希望しておられ、その下見をしておこうと考えたからです。

 西大寺から車まですいすいと30分足らず、最近引っ越しをされたS先生のご自宅の近くも通り、現場の近くまでは難なく到着したのですが、その後がいけませんでした。地元の人に聞いても正確な場所がわからず、行ったり来たりしてあきらめかけているときに、道路際に小さな駐在所をみつけておおよその場所を教えてもらったのですが、やはりわからず、山際で立ち往生していると、ついに横を精華町のバンが通りかかり、そのあとを追いかけて急勾配の悪路の坂をかけあがり、ようやく現場にたどり着くことができました。

 すでに4時を過ぎていて、シートがかかっていたために調査区の見学はできませんでしたが、調査担当者0さんのご厚意で、直径40mという円墳の墳丘を観察することができました。一昨日の授業の講師をつとめた加藤さん(旧姓八重樫さん)が学生時代、天理市の発掘調査に参加して調査を補助した東殿塚古墳で類似の線刻埴輪が出土していますが、古墳の規模や構造、埴輪の出土位置などに違いがあり、興味深く思えました。

 その後、さらに奈良市内のホテルフジタに立ち寄り、明日の夜に宿泊されるウシュシュキン先生にメッセージを残し、車でのアプローチの方法や駐車場所などを確認しておきました。 三条通りを歩いたのは久しぶりでしたが、拡幅されて、以前とは様変わりしています。

 しかし、明後日の月曜日はどうも天気が崩れそうですね。雨の時は現場の見学ができませんから、どうしましょう。(K)

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平城宮跡、無線LAN

 今日、明日と、東京の国士舘大学で、日本考古学協会の総会・研究発表会が開催されています。参加したかったのですが、明日は、ウシュシュキン先生や関東の発掘仲間たちが奈良に来るということもあり、残念ながら今年は協会の参加を見送りました。

 というわけで、今日は、家族の用事のため、西大寺のならふぁに来て、待ち時間をマック(マクド?)で過ごし、BBモバイルポイントから、ノートパソコンの無線lANを利用してネットにアクセスして、ブログの更新をしています。最近は、いろいろな場所から無線でネットにつながりますので、便利です。少しお金がかかりますが、Wimaxも普及しつつあり、今春に新しくしたノートパソコンには最初から搭載されていましたので、春休み、お試しの無料サービス期間に大阪で試してみたのですが、すいすいとつながって驚きました。でも、奈良はまだまだだめですね。天理のあたりはさっぱりです。この点、BBモバイルポイントのような無線lanスポットは、月額380円のワイヤレスゲートに登録しておけば、マックでも新幹線N700系の車内でもネットにつながりますので、いざというときのために助かります。

天理大学では、学生なら自習室やPC教室・演習室、あるいは共同研究室のパソコンからネットにつなぐことができますが、学生が購入するノートパソコンなども最近は、無線LANが標準装備されるようになっているわけですから、情報過疎にならないようにするために、大学構内に無線LANのアクセスポイント、あるいはWimaxの基地局が整備され、もっと、自由にネットに接続できる環境が整えられないものかとつぶやいてみたくなります。情報センターでもいろいろな努力をしていただいていますが、環境の整備をよりいっそう推し進めていただければと思っています。

ノートパソコンと言えば、電動アシスト自転車もそうですが、リチウムバッテリーの性能向上が著しいのを実感しています。パナソニックのLet’s Noteですが、一度の充電で、10時間以上、バッテリーが持つので、安心して、持ち歩くことが可能です。またパソコンそのものの性能向上もめざましく、OSも、デスクトップで使っているWindows Vistaにはいつも苦労させられていますが、Windows7はきびきびと動きます。


写真は、車の中から撮影した遷都1300年事業、平城宮跡のメイン会場の風景です。石上神宮の七支刀の特別拝観は土日がお休みですが、こちらは、休日ということで多くの人出があるようです。今日も暑いですね。(K)

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レヘシュ・プロジェクトのウェブ・サイト、リニューアル

 2006年に天理大学がイスラエル考古局からライセンスを得て始まったテル・レヘシュ遺跡の発掘調査ですが、2008年からライセンスが立教大学に移り、今夏で第1期調査の最後となる6シーズン目を迎えることになり、一区切りがつきます。すでに発掘調査のボランティア募集も締め切られ、天理大学からも数名が参加してくれることになりました。
 
 そのテル・レヘシュの発掘調査プロジェクトのウェブサイトがしばらくぶりにリニューアルしました。発掘調査が始まった頃に私が作成したまま、長く更新されていなかったのですが、立教大学の関係者の尽力によるものです。発掘調査のさまざまな写真が見れますので、是非アクセスをしてみてください。(K)

Rekhesh Project HP

一括遺物

 七支刀の特別拝観も最初の1週間が終わりました。私は、今日は朝から授業やその他の所用があり、現地にゆくことができませんでしたが、学生たちが、入れ替わり立ち替わり、身なりを整えて、いそいそと石上神宮に出かけて、今日も、解説ボランティアをつとめました。暑い一日でしたが、スーツを着ての解説は大変だったですね。お疲れ様でした。これからますます暑くなりますので、上着は襟付きの半袖のカッターシャツかポロシャツのようなものでいいのではないでしょうか。

 ところで、朝の1限目の考古学概論。今は、考古学と年代の話をしています。考古学にとって、年代をどのように扱うのかということはもっとも基本的な事柄ですので、時間をかけて進めています。今日の授業では、考古学で重要な「一括遺物」という用語に触れました。これは、住居や溝・穴・埋葬施設などの「遺構」において、同時に埋没し、同時期性が高いと判断される「遺物」のまとまりを指します。

 昨日の加藤さんの授業では、戊辰戦争の沈没船の話が出てきましたが、水中考古学において、海中の沈没船などで見つかる積み荷、あるいはイタリアのポンペイのように火山灰で一瞬のうちに埋まってしまった家から見つかる土器群などは、同時性が高く、きわめて良好な一括遺物となるわけです。そうしてみると、今、ニュースになっている韓国の哨戒船「天安」と魚雷(かなり錆びているように見える)などは、ある意味、水中考古学の領域ですが、考古学的に見ると果たして両者が「一括遺物」といえるのかどうか、、と考えてみたりします。

 夕方は、16:30から入試関係の会議があり、受験生にどのように大学の魅力を伝えてゆくかということなどが問題になりました。このブログを読んで、天理大学に関心をもってくれる高校生が少しでもいてくれればいいのですが。気がついてみると、終わったのが19:00を過ぎていました。疲れました。(K)

加藤さんの授業、いろいろと考えさせられる名授業でした

 本日、4限目、長岡市立科学博物館の加藤由美子さん(考古学専攻第4期生)が、キャリアデザインの授業で、歴史文化学科の学生を含む全学の受講生に、専門的職業に関わる事柄を中心に、自らの体験談を披露しました。タイトルは「学生時代の経験を就活に活かすために」。授業時間の90分をフルに活用して、後輩への強いメッセージを送ってくれました。
 
 内容が濃くて、とても簡単には要約できませんが、北海道で過ごした高校時代には進学ではなく就職をめざした努力をしていたが、関西への修学旅行を契機に奈良での勉学を志したこと、天理大学時代に参加した天理市教育委員会の発掘調査の仕事を通して職業観を身につけ、専門的な職業に有用な技術や知識を得たこと、当時は自身の興味から受講していた大学の授業(「文学」や「芸術論」)や課外の古文書を読む会などで得た知識や経験などが現在の仕事で思いがけず役に立ち、自らの糧になっていることなど、の話が印象的でした。

 その後、詳細は省きますが、4年生秋からの就職活動での苦労話、現在の仕事に付いてからの出来事や体験など、興味深い話が続き、つい最近関わった展示作業(戊辰戦争で沈没した蒸気船、『順動丸』のシャフト)のエピソードが紹介されました。人口約1万の小さな町(寺泊町)の教育委員会での仕事は、幅広いさまざまなことをしなければならず、大変だったが楽しく鍛えられ、人とのつながりも豊かだったのに対して、隣接する大きな市(長岡市)に吸収合併されてからは、仕事の内容は縦割り細分化されてしまい、逆に広がりがなく悩んでいるなどといった話は、仕事の面白みという点で、大企業か、中小企業という選択において、一般企業でも共通しているのではないかと思いました。大学もまたそうかもしれません。

 市町村で実践されている文化財や社会教育、博物館の仕事の実際、人とのつながり、そしてその中でどのように自らが変わってきたのか、また、これから変わってゆこうとしているのか、当事者の体験を通して、非常にリアルに語られたわけですが、受講生諸氏も、めざす道はさまざまですが、刺激を受けいろいろと考えさせられた授業だったのではないでしょうか。拍手。

 加藤さん、今日はどうもありがとうございました。(K)

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加藤さんに感謝の拍手とコメントをお願いします。
    ↓

「泰□四年」と「中平」、ふたつの紀年銘資料

 今年は、遷都1,300年ということで、奈良県内の各地で社寺の特別開帳が行われ、今週から、石上神宮の国宝・七支刀の特別拝観が始まっています。昨日3日目は、特別拝観が始まってから初めての雨天になり、そのためかどうかわかりませんが、予定よりも拝観者がやや少なめでした。

 今回、歴史文化学科(ほか)の教員・学生は、解説ボランティアを担当するということで、実物の七支刀をつぶさに拝観するまたとない機会が得られているわけですが、七支刀の金象嵌銘文は、同じ天理市内の東大寺山古墳から出土した中平銘鉄刀の金象嵌銘文と比較すると、技法と書体ともに少し見劣りがするように思われます。もちろん、これは石上神宮で神宝同様に扱われ、国宝に指定されている七支刀の価値や歴史的意義を損なうものではありませんが、客観的に見て、中平銘鉄刀の金象嵌銘文の方が、技術的に優れていると言わざるを得ません。

 その東大寺山古墳の中平銘鉄刀は、後漢の中平年間(184~190)、つまり、2世紀末の時代の中国と倭の交渉を裏付ける非常に貴重な資料、日本列島最古の紀年銘資料として知られていますが、この銘文鉄刀も、今秋、遷都1,300年の協賛、天理参考館創設80周年記念、そして、東大寺山古墳の発掘調査報告書出版を記念して、天理参考館で、実に40年ぶりの里帰り展がおこなわれます。

 そういうわけで、今年は、春と秋、天理が誇る紀年銘資料が揃って市内で公開されるという意義深い年になりました。東大寺山古墳の特別展に関しては、銘文鉄刀だけでなく、出土資料の多くが一堂にずらりと展示されますので、必見です。東大寺山古墳の発掘調査報告書は、真陽社からまもなく出版です。 (K)

創立80周年記念特別展 よみがえるヤマトの王墓-東大寺山古墳と謎の鉄刀-

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明日、キャリアデザインの授業に卒業生登場!!

 明日、5月20日(木)4時限目、14:45から、考古学・民俗学専攻(当時はまだ考古学専攻でした)の卒業生で、長岡市教育委員会科学博物館文化財係主任として、大学時代に奈良で学んだ専門知識や技術を生かしながら活躍している加藤由美子さんが、授業科目「キャリアデザイン」の講師として新潟から来られます。 教室は、2号棟の4階24Bの大教室です。  

 「キャリアデザイン(人生と職業)」という授業は、生涯教育専攻が、専攻科目(1年~4年配当)として開設している科目で、全学に開放されています。シラバスによると、職業観、職種と仕事内容など、将来の職業生活についてイメージできるようになることをめざして、「キャリアデザイン」に関する考え方を学ぶとともに、特に職業の面を中心に自己のキャリアイメージを描くのだそうです。具体的には、各回に実社会の第一線で活躍されている卒業生を講師としてお招きし、「業界の動向」や「職業観・人生観」などについて語っていただくとのことで、今回は、歴史文化学科卒業生を代表して、加藤さんを講師に迎えるというわけです。

 学生のみなさん、授業登録をしていなくても、今回だけの聴講大歓迎ですから、この機会に、是非、先輩のお話を聞きにいきましょう。学生時代の体験や思い出なども含めながら、考古学や民俗学、博物館などに関わる専門的なお仕事について、どのようにして今の職に就いたのか、現在どのような仕事をしているのか、どのようなことを学生時代にしておけばよいのかなどなど、興味津々の楽しい話が聞けるはずです。

 是非、是非、オススメです。聞き逃さないように! (K)

長岡市科学博物館HP


写真の左側が加藤さんです。
新潟三人組

七支刀特別拝観、二日目

 石上神宮の七支刀の特別拝観、二日目(18日)の様子です。一日目と同じように、事前に申し込んで当選された各回約50名の方々が、七支刀の拝観をおこないました。長生殿では、天理高校二部の藤井稔先生が、七支刀の銘文の釈読にどのようなな問題があり、また、これまで石上神宮の歴史の中でどのように扱われてきたのかということを中心に、丁寧な解説をしてくださっています。(K)

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生きた考古学史、『考古学は謎解きだ』

 天理大学の考古学概論の授業で、受講生にまず最初に紹介する本があります。天理大学名誉教授の金関恕先生が1999年に東京新聞社から出版された『考古学は謎解きだ』です。この本は、金関先生が、中日新聞・東京新聞に連載された「この道」という記事をまとめたものですが、金関先生の半生記あるいは自叙伝といってよい内容です。天理大学に38年間勤められ、その間に、日本考古学の学史に関わるさまざまな調査研究に関わられた先生の足跡が、さまざまなエピソードをまじえながら、楽しく語られています。

 生きた考古学史とも言える先生の御著作、天理大学で考古学を学ぶ学生のみなさん、これはもう必読です。卒業生のみなさんは、すでにもう読んでいるはずですね。天理大学時代の身近な思い出や出来事も数多く記されています。

 その金関先生ですが、昨日、消防署の近くにあるご自宅にお伺いをしてきました。来週24日のウシュシュキン先生の講演会においでいただけるようお願いをするためです。幸い、ご予定が開いていて、ご夫妻でおいでいただけることになりました。

 実は、金関先生ご夫妻、この2月に相次いで」事故に遭われ、入院・手術を受けられたということがあり、心配をしていたのですが、お怪我はともかく、いつもとお変わりのない明るくお元気な様子で、少し安心をしました。お怪我につきましては、ご無理をなさらず、早くご回復されますことを、薫陶を受けた一同、心からお祈りをしているところです。(K)

考古学は謎解きだ

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